夢を叶えるために一歩目を踏み出そう。サロン経営への道

2Fブログ

「いつかサロンを経営したい」と思っている方へ

 

エステサロンを経営していると、よく「私もこんなサロンをはじめたい」「自宅でエステをできたらいいなと思っているんだけど、何から始めていいかわからない」といったご相談をいただきます。相談にいらっしゃるのは30代前半の女性が多く、子育てがひと段落したので何か始めたいという方がほとんど。私がセラピストの道に入ったのもちょうどその頃だったので、「何か始めたい」「子育てと両立できる仕事がしたい」といった気持ちはよーくわかります。私も、子どもが学校から帰ってくるのを家で迎えてあげたかったから、それができる仕事がないかなと考えていたものです。そういったことができる仕事の一つとしてたどり着いたのが、セラピストという仕事でもありました。

とはいえ、もちろんいきなりセラピストになったり、サロンを経営したりしたわけではありません。では、いったい私はどのような段階を経て、現在のサロン経営に至ったのか。それをお話しすることで、同じような想いや悩みを持っている方々の参考になればうれしいです。

 

最初は軽い気持ちでスタート。徐々に夢を形に

 

まずは、私の大まかな年表をご紹介します。

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22歳 大学卒業後、北九州市内にある某化粧品会社に就職。営業事務を務める。

28歳 第1子の出産後、育児のため退職。専業主婦に。

35歳 育児が一段落したタイミングで、趣味も兼ねてアロマをはじめいろんな学びを始める。リフレクソロジーの資格に興味を持ったのもこの頃。仕事にならなくても「ボランティア活動などでお年寄りに施術してあげられたらいいな」と考え、本格的に資格習得をスタート。

36歳 リフレクソロジーの資格取得し、デイサービスで高齢者に施術をするように。併せて、フェイシャルトリートメントも学び始める。

37歳 引き続きデイサービスでの仕事もしながら、ブログを書いたりチラシを撒いたりして集客を行う。練習を兼ねて、子ども達がいない時間にお家サロンでママ友にフェイシャルやリフレクソロジーの施術を行う。

38歳 肌や内面美容のこと、化粧品についてより深く学ぶ。サロンビジネスについての勉強も開始。のちに店舗としてサロン(若松区ひびきの)をオープン。

若松区小敷ひびきのサロン&GRACE

若松区小敷ひびきの時代のサロン&GRACE

ボディマッサージについての知識を深めたいと思い、スポーツアロマトレーナー™️の資格を取得。北九州マラソンマッサージブースでのボランティア活動も開始。

39歳 広告を使用した集客も実施。少しずつ顧客が増えていく。

41歳 現在の場所(八幡西区則松)に店舗を移転。

42歳 取り扱っている化粧品会社のヨーロッパ研修に参加。現地で研究者から直接話を聞いたり見たりしたことで各ブランドのストーリーを肌で感じることができて、化粧品への見識もさらに深まる。

ラコリーヌCEOフェイスドルフ氏とチューリッヒ大学校内の研究施設へ

パリのエヴィドンスドゥボーテスパにてトリートメント体験しました

夜はバカラ美術館でエヴィドンススタッフの方々とディナー

43歳 それまでオールハンドにこだわってきたけど、もっとお客様を喜ばせたい!若返らせたい!という想いからフェイシャルマシン「メタジェクト」を導入。年齢×0.8歳の劇的なビフォアアフターでさらにエイジングのお悩みに応えられるサロンへ。

44歳 2020年11月に法人化。現在は、スイスラコリーヌ社の推奨する「スイスブリストリートメント」も導入し、さらなるお客様満足のために日々邁進中。

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時にはリスクも覚悟して、大きくジャンプを

 

年表を見ていただくと分かるように、私がリフレクソロジーの資格取得をしたのは35歳の時。資格を取ったのも「誰かを癒やせたらいいな」「誰かに喜んでもらえるかもしれないな」といった軽い気持ちからでした。もちろん、この時はサロンを経営しようなんて考えてもいませんでした。

そんな私ではありましたが、現在のようにサロン経営をするようになるまでには、いくつかの段階やターニングポイントがあったように思います。

一つは、リフレクソロジーの資格を取った際に、メンターとなる先生を見つけたこと。この先生は、リフレクソロジーサロンのオーナーだったのですが、手技だけでなく本当にいろいろなことを教えてくださいました。デイサービスでリフレクソロジーの施術をする仕事を経験できたのも、この先生のご紹介からでした。実際、人に施術をするという経験が良かったのでしょうね。このデイサービスでの経験の他、体調不良のママ友に施術して喜ばれたという経験をしたことから、「本気でこの仕事をやってみたい」と思うようになりました。人に喜んでもらえたのが、本当にうれしかったんですよね。

そして、「本気でサロンを経営していくなら、勉強が必要だ!」と思った私は、お肌や美容についての勉強を深めていくとともに、サロン経営の勉強会にも参加するようになりました。「お客様を増やすためには人脈も必要だ」と考え、異業種交流会や起業セミナーなどお客様になってくださりそうな方と出会える場所にも積極的に足を運びました。元々、知らない人の前に出るのは苦手なタイプだったのですが、あの頃はかなり無理して頑張っていたなと思います。

次のターニングポイントは、店舗として出店をしたことですね。最初の頃はメンターの先生にお店を間借りさせてもらったり、「お家サロン」という形で施術を行ったりしていましたが、どうしても自宅だと不特定多数の人に来店を働きかけるのが難しい。でも、集客しなければこれ以上売り上げは上がらない……。そこが壁になっていたのですが、ついにリスクは承知で2階建コーポの一室を借りて店舗を出店することに!出店したからといって売り上げが上がる見込みはありませんでしたが、次のステップに行くには店舗出店が不可欠だと判断してのことでした。

もちろん、ある種の賭けではあったのですが、そのようにリスク覚悟の判断をしたり苦手な営業活動を頑張ったりしたことも、サロン経営を軌道に乗せていくためには必要なことだったと今は実感しています。

「なぜエステサロンを経営したいのか?」について考えよう

 

ここまで私の経歴をざっくりご紹介しましたが、サロンを経営していく上で何より大事なのは、「なぜ自分はこの仕事をしているのか」と立ち返ることではないかな、と思います。

私の原動力は、「お客様を喜ばせたい」という気持ちです。だから、お客様が想像していた以上の結果を出して「ほらね!すごく良くなったでしょう?」と一緒に喜ぶ瞬間が大好き!もちろん、結果を出すためにはその方に何が必要なのかを見極めなければなりません。また、化粧品や施術方法を提案するにしても、お客様に私を信頼していただかなければなりません。そのためには、技術や知識もすごく重要になってきます。

一方で、それと同じくらい大事なのは、ホスピタリティや気配りです。やはりお客様には、サロンにいる間はリラックスして過ごしてほしいし、「大切に扱われている」と感じてほしい。決して安くないお金をいただくからには、それ以上の価値を提供するのは当然のことだと思っています。ですから、「&GRACE」にいらっしゃった方には、お姫様になった気持ちで過ごしていただきたいと思っています。

こういった対応は私だけがしている特別なことではなく、私の周りのサロンオーナーは、同じくそういった気持ちを大事にしている人が多いですね。経営に関しても、さまざまな苦労や悩みを乗り越えながらも「私は大好きなこの仕事で頑張る」と思っている人しか続いていません。ですから、サロンを経営し続けるには、ただ単に「エステや美容が好きだから」ではなく、しっかりとした熱い想いも必要なのだと思います。

勇気を持って一歩踏み出すことで、可能性はもっと広がる

 

正直に言うと、サロンの経営は楽なものではありません。いいものにはそれなりのお値段がかかりますので、しっかり売上を上げなければあっという間に大変なことになってしまいます。技術や知識についても常に更新していかなければなりませんし、経営について学ぶことも重要です。本気でサロンを営んでいくには、かなりの覚悟と努力が必要なのは間違いありません。

ただ、先ほどもお話しした通り、私自身も足を踏み入れたのは軽い気持ちからでした。実際にセラピストとして活動していく中で、「もっとたくさんの人に喜んでほしい」「本気でサロンを頑張りたい」と考えるようになり、それが今のサロン経営につながった。ですから、みなさんのサロン経営が軌道に乗るかどうかもまずは動いてみないとわからないと思うんです。

勇気を出し、一歩踏み出して動いていくことで初めて自分自身の可能性が広がります。実際に始めてみたら、サロン経営のセンスがものすごくあるかもしれません。それは、いろいろなことを覚悟して取り組んだときに、初めて分かることでもあります。

大事なのは「トライ&エラー」、サロン経営やセラピストの仕事に興味があったら、まずはできることから始めてみていただきたいですね。セラピストの仕事は、お客様の喜びを自分のことのように一緒に喜べる人であれば、きっと向いていると思います。「チャレンジしてみたいな!」と思う方は、どうぞ相談くださいね。私にできることはアドバイスさせていただきます。

次回は、エステサロンを経営するために、具体的にどのような技術や知識が必要なのかなどをご紹介したいと思います。そちらもお楽しみに!

 

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